「ネジ山が傷んでいて、ボルトが使えない…」そんなお悩みを抱えていませんか?
ネジ山の状態が悪いと、ナットが取り付けづらく、無理矢理に取り付けると、せっかくのボルトを無駄にしてしまう可能性も。
ダイスやタップがあれば、確実にネジ山が手入れ出来ますが、サイズによっては手元にないという可能性もあります。
簡易でネジ山の、応急処置をしたい時に試してほしい方法があります。
結論は、ネジ山が傷んでしまったボルトには、バルブコンパウンドを使用してください。
ただしこの方法で手入れしても、ネジ山が痛んで使用できない場合は、ダイスやタップを使用してネジ山の手入れをしてください。
バルブコンパウンドは、工具業界でも広く使用されている研磨剤で、簡単にネジ山を整えることができます。使い方も簡単で、一度読んで実践すれば、あなたのDIY作業が格段に楽になるはずです。
この記事を読めば、バルブコンパウンドを使った簡易のねじ山の手入れで、ネジ山が傷んでいるボルトを再利用出来る方法がわかります。
傷んでしまったボルトを復活させて、お金を無駄を減らさずに、あなただけのメンテナンススキルを手に入れましょう!
目次
バルブコンパウンドとは何か?
バルブコンパウンドは、自動車エンジンのバルブシート(バルブが密閉している部分)とバルブフェース(バルブの接触面)の密着性を向上させるために使用されるコンパウンドです。
通常、エンジンのバルブ整備やオーバーホール時、バルブとバルブシートの接触面に少量塗布し、擦り合わせることで、表面の凹凸や付着物を削り取り、滑らかにして密着性を回復させる役割を果たします。
バルブの当たり具合を再び均一にする作業で使われます。
主にシリンダーヘッド内のメンテナンスやエンジン性能の維持に役立つ重要なアイテムです。
バルブコンパウンドには、研磨粒子の粗さによって「粗目」「中目」「細目」などの種類があり、バルブの状態に合わせて使い分けられます。
筆者は、MONAMIのバルブコンパウンドを使用しています。

こちらの商品は、緑色炭化ケイ素研磨材で、ダイヤモンドに次ぐ硬度を持ち、破枠により鋭い研削力があります。

番手が若い程粗いので、仕上げには番手が大きいものを選んでください。
バルブコンパウンドを使用したネジ山の手入れの方法
簡易なネジ山の手入れには、バルブコンパウンドが使用できます。
ただしこの方法で手入れしても、ネジ山が痛んでボルトやナットが使用できない場合は、ダイスやタップを使用してネジ山の手入れをしてください。

1.準備するもの
・バルブコンパウンド
可能であれば、「粗目」「中目」「細目」とそろえましょう。

・レンチ
ボルトの締め付けで使用します。
2.ボルトのネジ山にバルブコンパウンドをつけます
ネジ山にバルブコンパウンドを少量つけて、ボルトをメネジに入れていきます。
ネジ山の傷み具合にもよりますが、「粗目」から試してみてください。
ボルトを締めては緩めながら、少しずつ締めこんでいきます。すり合わせをして滑らかにしていくイメージです。
3.コンパウンドを清掃します
手入れが終わったら、コンパウンドを完全に落としていきます。
掃除が出来たら、ボルトがスムーズに取付出来るか確認します。
4.粒度を上げて再度手入れ
仕上げとして、コンパウンドの粒度を上げて(番手が大きいもの)同様の作業を行います。
まとめ
本記事で紹介した方法を実践すれば、バルブコンパウンドを使って傷んだネジ山の修復してボルトを再利用する方法が分かります。
ただしこの方法で手入れしても、ネジ山が痛んでボルトやナットが使用できない場合は、ダイスやタップを使用してネジ山の手入れをしてください。
ダイスやタップがあれば、確実にネジ山が手入れ出来ますが、サイズによっては手元にないという可能性もあるので、応急処置としても有効です。
不要な出費を抑え、メンテナンスを楽にするなら、ぜひバルブコンパウンドを試してください!「ネジ山の修復がこんなに簡単だった」ときっと驚くはずです。
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