「ハイエースワゴンはファミリーカーとして本当に便利なのか?」そんな風に悩んでいませんか?
家族での移動やお出かけには、車内空間や快適性が非常に重要です。
しかし、「車体が大きすぎて運転が不安」「駐車場での扱いが難しそう」といった不安を抱えてしまうこともあるでしょう。
この記事では、ハイエースワゴンを実際に使用している筆者が、ファミリーカーとして選ばれる理由を詳しく解説します!
メリット・デメリットを徹底比較し、この記事を読めば、ハイエースワゴンでの家族の暮らしが具体的にイメージできるようになります。
広々とした車内で家族の笑顔が増える理由、そして意外な注意点についても触れるので、購入を検討している方必見です!
目次
ハイエースワゴンとは?広い室内と多用途性が魅力の10人乗り乗用車
トヨタ ハイエースワゴンは、広い室内空間と多彩なシートアレンジを誇る、10人乗りの乗用車(3ナンバー)です。
商用バンとして絶大な信頼を得ているハイエースをベースに、乗員が快適に移動できるよう設計されており、大家族のファミリーカーから、送迎、アウトドア・レジャーまで、幅広い用途で活躍します。
ハイエースワゴンの最大の魅力は、その広大な室内空間にあります。全グレードで10人乗りを実現しており、大人数での移動を可能にします。
後部座席も足元や頭上に十分なスペースが確保されており、長距離の移動でも快適に過ごすことができます。
用途で選べる3つのグレード
現行のハイエースワゴンには、利用シーンに合わせて選べる3つのグレードが用意されています。
筆者は、GLの4WDモデルに乗っています。
グレード | ボディタイプ | 特徴 | こんな方におすすめ |
DX | ロング・ミドルルーフ | シンプルで実用的なベーシックグレード。シート配列は前から2-2-3-3。 | コストを抑えつつ、多人数乗車の基本性能を重視する方。 |
GL | ロング・ミドルルーフ | 豪華な内装と快適装備が充実した上級グレード。シート配列は2-2-2-4で、後席へのウォークスルーが可能。 | ファミリーユースなど、乗員の快適性を重視する方。 |
グランドキャビン | スーパーロング・ハイルーフ | 最も大きなボディサイズで、広大な室内と荷室を両立。シート配列はDXと同じ2-2-3-3。 | 多くの乗員に加え、荷物もたくさん積む必要がある方(送迎やロケバスなど)。 |
車両寸法は、DXとGXは同じになります。グランドキャビンが長さと高さがあるため、運転や駐車の際には注意が必要です。
グレード | ボディタイプ | 乗車定員 | 全長 | 全幅 | 全高 | 室内長 | 室内幅 | 室内高 |
DX | ロング・ミドルルーフ | 10人 | 4,840mm | 1,880mm | 2,105mm | 3,525mm | 1,730mm | 1,390mm |
GL | ロング・ミドルルーフ | 10人 | 4,840mm | 1,880mm | 2,105mm | 3,715mm | 1,695mm | 1,390mm |
グランドキャビン | スーパーロング・ハイルーフ | 10人 | 5,380mm | 1,880mm | 2,285mm | 3,525mm | 1,695mm | 1,565mm |
ハイエースワゴンをファミリーカーとして選ぶメリット
- 多人数乗車が可能: 10人での乗車が可能。
- 多用途性: 家族旅行、キャンプ、スポーツ、日常利用にも便利。
- 耐久性と資産価値の高さ: 国内外で人気が高いため、中古車市場での価値が落ちにくく、乗り換えの際に有利になる傾向があります。
- 運転のしやすさ: 四角いボディ形状と高いアイポイントにより、車両感覚が掴みやすく、見た目の大きさの割に運転しやすいです。
- ISOFIXチャイルドシートが使用可能: ハイエースバンには、ISOFIXチャイルドシートが取り付け出来ないですが、ワゴンにはチャイルドシート2台分の固定バーがあります。
グレード | ISOFIX対応チャイルドシート 取り付け可能座席 |
DX | 3列目と4列目の左側の座席 (合計2席) |
GL | 2列目と3列目の右側の座席 (合計2席) |
グランドキャビン | 3列目と4列目の左側の座席 (合計2席) |
ハイエースワゴンGLの2列目のシートです。

ハイエースワゴンGLの3列目のシートです。

- 広い車内スペース: ファミリーでのお出かけや旅行に最適、6人乗って更にスーツケースも余裕で乗 せることが出来ます。また、子供が車内で着替えたりすることも容易です。
4列目のシートを跳ね上げると、荷物がしっかり載せられるスペースが出来ます。

通路も幅があるので、長い荷物も乗せることが出来ます。
ロードバイク1台であれば、タイヤを外すことなく余裕で載せられます。

デメリットも知っておきたい!ハイエースワゴンの注意点
- 燃費: 車両重量が重く、エンジンも2700ccと大排気量のため、近年のエコカーと比較すると燃費は劣ります。WLTCモードのカタログ燃費は8.1~8.8km/Lです。
筆者が実際に使用した実燃費は、高速を使用して10km/l、街乗りの場合は6.8km/lから8km/l位になります。 - 乗り心地: 商用車ベースであるため、路面の凹凸を拾いやすく、特に後部座席ではフワフワとした揺れを感じることがあります。
- 走行音・振動: エンジンが運転席の真下にあるので、エンジン音が室内に入りやすく、静粛性を重視する方には、音が気になる場合があります。
- サイズ感: 全幅が1,880mmと広いため、狭い道や駐車場では注意が必要です。車体の高さが2.1m~あるので、立体駐車場に入らないことがあります。
- 内装のチープさ: 商用車がベースのため、アルファードに比べると、内装の豪華さは劣ります。
実際の乗り心地は?ファミリーカーとしての快適性
ハイエースバンと比較すると、乗り心地は良いですが、ファミリーカーとしてハイエースワゴンと比較されるアルファードと比較すると、断然アルファードの方が良いのが実際のところです。
2列目、3列目は比較的乗り心地は良いと思います。4列目は、後輪が近いためふわふわする感じを感じることがあります。
乗用車という目線で、乗り心地を判断すると物足りなさがありますが、商用車ベースのため多少の乗り心地の悪さは仕方ないかなというのが個人的な感想です。
車高も高いので、横揺れもしやすい傾向にあります。
ハイエースワゴンには、乗り心地よりも、とにかく広さと荷物の積載量を重視することを求めて購入するほうがミスマッチは防げると思います。
乗り心地を改善する方法としては、ショックアブソーバーの交換があります。
突き上げ感を抑え、揺れの収まりを良くする社外品が多数販売されています。
購入を後悔しないために!レンタカーで借りてみるのはどうでしょうか
車の購入は、簡単に買える金額ではありません。
そのため、買って後悔することを防ぐために一度レンタカーで借りてみることをおすすめします。
まとめ
ハイエースワゴンは、広い室内空間や10人乗りの多用途性により、家族旅行や日常利用、アウトドアまで幅広いシーンで活躍する理想的なファミリーカーです。
大人数が快適に過ごせるスペースや、耐久性の高さ、資産価値の維持といったメリットがあります。
一方で、燃費の課題、車両サイズの大きさ、乗用車と比較した際の乗り心地の限界といったデメリットも無視できません。
高級ミニバンのような、至れり尽くせりの「快適さ」を求めるのであれば、他の車を選んだ方が後悔は少ないかもしれません。
もし購入に悩む場合は、レンタカーでハイエースワゴンを体験し、自分の家族やライフスタイルに合った車であるか試してみるのがおすすめです。
広さや多用途性を最大限活かせる環境なら、ハイエースワゴンは十分「ファミリーカーとして便利で頼れる一台」と言えるでしょう。
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