ろう付けでろう材が玉になる原因と対策|プロが教えるバーナー選び

ツール


ろう付けを行っている際に、ろう材が溶け切らずに玉になって困ることはありませんか?


ろう材が溶け切らずに玉になる原因は、バーナーの火力不足が原因です。


しっかり母材を加熱しても、ろう付けが出来ない時は、バーナーを変えてみることをおすすめします。


本記事では仕事でろう付けを行っている筆者が、銅管のろう付けを行う際にホームセンターのバーナーでは火力不足でろう付けが出来ず困った経験を元に、実際に使って良かったおすすめのバーナーを紹介します。

今回おすすめするバーナーは、アサダ株式会社の「スーパーターボSホース」です。

こちらのバーナーは高火力でありながら、使用しているNEOマップガスは高圧ガス保安法の適用除外のため、取り扱いが簡単で、保管も容易に出来ます。


バーナーの火力不足に悩む方には、おすすめのバーナーになります。


ろう付けの概要や手順はこちらの記事を参照してください。

ろう材が溶けずに、ろう付けが出来ない

ろう材が玉になって、なかなかろう付けが出来ないのは辛いですよね。


しかし、原因がどこにあるか分かれば解決します。


原因と対策を下記にまとめます。

原因

・火の当て方が悪く母材を加熱しきれていない


・バーナーの火力不足

対策

バーナーの炎のどの部分が一番高温になるか確認

むやみに加熱してもガスの無駄遣いになります。

そして火口と母材を近づけたからといって、しっかり加熱出来るわけでもありません。

炎の構造と最高温度がどうなっているか認識して、炙っていくことが重要になります。

炎の構造ですが、内炎と外炎の2層構成になっています。

内炎は、青から青緑色の明るい炎で、円錐状の形をしています。内炎の表面は約1800-1900℃になります。

外炎は、弱い青紫色の炎で、内炎を包み込むように存在します。外炎は約1400-1500℃になります。



最高温度の位置は、内炎の表面付近になるので、バーナーの内炎の表面付近を母材へ近づけて加熱していきます。


私はろう付けが上手く出来ない時は、バーナーの炎のどの部分が一番高温になるか考えず、とりあえずしっかりと温めていました。そのため加熱出来ずに苦労したことがあります。

火の当て方に問題がないか確認

バーナーの炎の高温になる場所が分かれば、次は火の当て方を改善していきましょう。

一方向からだけではなく、いろいろな角度から火を当てて母材を温めていきます。


まんべんなく母材を温めていくことを意識して作業してください。


慣れないうちは、炙りすぎかな?と思うくらいで問題ないです。

それでもダメならバーナーを交換してみましょう

筆者が上記の方法を試してもろう付けが出来ず、なんとかならないかと思いたどりついたのが、アサダ株式会社の「スーパーターボSホース」です。

メリット

・高い火力:ターボ炎により効率的に熱を伝え、素早くろう付けが可能です。

・持ち運びに便利:コンパクトで軽量なので、持ち運びや作業現場での使用に適しています。

・取り扱いが簡単:高火力ですが、使用するNEOマップガスは高圧ガス保安法の適用除外のため、取り扱いが簡単です。特定のガス種類に該当しないため、保安法の適用除外となります。


デメリット

・高価:ホームセンターのバーナーと比べると高価です ¥15,000〜
ホームセンターのバーナーは¥2,000〜


実際にスーパーターボSホースを使って動作してみた動画です。


比較用にホームセンターにあるバーナーの動画がこれです。

バーナー炎の勢いが全然違います。

筆者は、バーナーをアサダ株式会社の「スーパーターボSホース」へ交換してみると、加熱不足で困ることが無くなりました。

まとめ

ろう付け作業中にろう材が溶け切らずに玉になる問題は、主にバーナーの火力不足が原因です。


この記事では、筆者の実体験をもとに、おすすめのバーナーを紹介しています。


アサダ株式会社の「スーパーターボSホース」はホームセンターのバーナーと比べると高価ですが、性能は明らかに違います。


高火力ですが、使用しているNEOマップガスは高圧ガス保安法の適用除外のため、取り扱いが簡単で、保管も容易に出来ます。


バーナーの火力不足に悩む方には、おすすめのバーナーになります。


こちらの記事を参考に試してもらって、読者の皆様のろう付けが成功することを願っています。

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